坐骨神経痛の軽減報告

患者様の年代

50代

患者様の性別

女性

ご職業・生活スタイル

朝から昼にかけて中学生の給食づくりに携わり、夕方から夜にかけては居酒屋で接客のアルバイトを行うという、身体を使う時間帯が長い生活スタイルです。

症状の発生時期・きっかけ

きっかけは転倒による右足の捻挫および打撲で、その後、痛みをかばうように左下肢へ体重をかけた歩行が続いていました。受傷当初は強い自覚症状がなかったため、日常生活や立ち仕事を通常どおり続けていたとのことです。しかし、受傷から約半年が経過した頃より左股関節まわりに痛みや違和感を感じるようになり、整形外科へ来院された結果、左股関節の動きが硬くなっている状態と判断されました。学生時代に陸上競技で左股関節を痛めた経験があり、もともとの関節機能の低下に、今回のかばう動作が重なったことで症状が表に出てきた可能性が考えられます。

日常で何ができなくて困っていたか?

歩行時に左股関節の痛みが強く、移動そのものが大きな負担になっていました。特に仕事中の小さな段差や階段の昇り降りでは、股関節の動かしにくさと痛みが目立ち、不安を感じる場面が多かったとのことです。また、股関節を曲げる動作がつらくなり、靴下の着脱などの日常的な動作にも支障が出ていました。さらに、初めてお孫さんが生まれた年であったものの、抱き上げる動作が難しくなり、生活面だけでなく気持ちの面でも大きな負担を感じていらっしゃいました。

どのような施術を行ったか?

身体の状態を確認したところ、左股関節まわりの動きが硬くなり、関節の可動範囲が大きく狭くなっていました。その影響で、股関節を曲げる際には骨盤が前に傾いて動きを補うような状態が目立ち、身体に負担がかかっている様子がみられました。また、左下肢の筋肉を中心に緊張が強くなり、反り腰や重心の偏りも確認され、腰まわりや頭部に違和感が出やすい状態でした。

これらを踏まえ、まずは股関節まわりの硬さをやわらげることを優先し、特に緊張が強かった左下肢の筋肉に対して指圧による施術を行い、筋肉の負担軽減を図りました。あわせて、全身のバランス調整を目的に全身矯正を行い、骨格の歪みを整えながら体幹まわりへのアプローチを実施しました。さらに、反り腰の傾向が強く、矯正のみでは十分な軽減が期待しにくいと判断したため、骨盤周囲の筋肉に対して骨盤はがしを併用しました。

施術のポイント・解説

左股関節の動きの硬さにより、骨盤が前に傾きやすく、反り腰の状態が続いていました。そのため、痛みが出ている部分だけに着目するのではなく、股関節の動かしやすさと全身のバランスを整えることを重視しました。はじめに指圧によって筋肉の緊張をやわらげ、関節が動かしやすい状態をつくりました。そのうえで全身矯正を行い、骨格のバランスを整えながら体幹まわりへの負担軽減を図りました。さらに、反り腰が強く残る場合には骨盤はがしを取り入れ、股関節の可動域が広がるよう調整しました。

通院頻度・期間の目安

痛みが強く出ている期間は、症状の早期軽減と悪化防止を目的として、週に5回程度の通院をご提案しました。その後、痛みが落ち着いてきた段階では、身体の状態を確認しながら週に3回程度へと調整していく方針としました。日常業務を続ける中で負担がかかりやすい環境であることや、股関節の動きの硬さが長期間かけて形成されている可能性があることから、短期間ではなく中長期的な視点で身体を整えていく必要性についてもお伝えしています。

施術後の変化・現在の状態

初回の施術後は痛み自体が残る状態でしたが、股関節の動きが徐々にやわらぎ、歩行動作が以前よりもスムーズに行えるようになりました。施術開始から約1か月が経過した頃には、違和感として足を引きずる感覚は残っていたものの、歩行時の痛みや腰まわりの不調は感じにくくなりました。さらに施術を継続することで、約半年後には長時間お孫さんを抱っこした際にも痛みが出にくくなり、日常生活動作が楽に行える状態が続いています。

患者様からの喜びの声

最初に来院された際は、「歩くのが本当につらくて、仕事中のちょっとした段差でも不安になる」と話されていました。股関節が上がりにくく、「初めて孫ができたのに、抱っこしてあげられないのが一番つらい」と何度も口にされていたのが印象的でした。施術を続ける中で、「最近は歩くのが前より楽になってきた」「小さな段差なら気にせず上がれるようになった」と少しずつ変化を感じていただけました。半年ほど経った頃には、「長い時間孫を抱っこしても大丈夫でした」と笑顔で話してくださり、こちらも大変うれしく感じました。

担当者からの結び・アドバイス

今回のケースから、股関節の痛みは一部分だけの問題ではなく、日常動作や姿勢の癖、過去のケガなどが積み重なって表に出てくることが多いと感じました。痛みをかばう動きが続くことで、骨盤や腰、さらには首まわりへと負担が広がる場合もあります。「年齢のせい」と我慢してしまう方も少なくありませんが、違和感を感じた段階で身体のバランスを整えていくことが、症状の軽減につながりやすくなります。同じような不調でお悩みの方は、無理をせず、早めにご相談いただくことをおすすめします。