脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症とは?
加齢や仕事による負担、腰の病気などにより背骨が変形することで脊柱管が狭くなります。その影響で中の神経が圧迫されて血流が悪くなり、腰や足の痛み、痺れなどの症状が起こりますが、圧迫される神経の場所によって症状の表れ方が異なります。
中高年男性に多く、神経を収めている脊柱管の内面が、前からは椎間板・椎体後縁骨棘の突出、後ろからは黄色靭帯の肥厚、横からは椎間関節の棘で狭くなった状態を指します。椎間板ヘルニアのなれの果ての状態と言えます。
しばらく歩いて痛みや痺れがある場合は脊柱管狭窄症を疑いましょう!
脊柱管狭窄症の根本原因は?
脊柱管狭窄症は、椎骨や椎間板、黄色靭帯などの脊柱管周囲の組織が変形したり厚くなったりすることで引き起こされます。この状態になる原因として考えられるのは、加齢、脊椎に負担がかかる仕事、肥満、骨粗鬆症による圧迫骨折、側湾症による骨の変形などが挙げられます。年齢を重ねると、椎骨の変形や椎間板の膨張などが起こりやすくなります。
また、日常生活で腰を含む脊椎に負担のかかる作業を行ったり、肥満で体重が増加したりすることも脊柱管狭窄症の原因になります。さらに、糖尿病やストレス、喫煙などの生活習慣も発症に関係していると考えられています。
こんなお悩みはありませんか?
腰痛
痺れ
歩行障害
筋力の低下
排便、排尿障害
脊柱管狭窄症の症状としましては、腰椎もしくは、頸椎に症状が出ることがあります。
頸椎の場合ですと、手足の痺れや筋力の低下による運動の障害などが起こる場合があります。例を挙げると、箸が持ちづらいことや字が書きづらいといった上半身の症状に加え、歩きにくさや階段の上り下りが辛い下半身の症状もあります。
また、腰から下の痛みや痺れが出現し、痛みと楽な状態を繰り返す間欠跛行と呼ばれる症状も特徴的です。
脊柱管狭窄症 に対する当院の考え
当院では、腰痛や重だるさなどの症状に丁寧なアプローチを心がけています。
診断においては、前屈みと後ろ反らしのどちらで痛みが発生するかなどの身体的な所見に加えて、筋肉の力や皮膚の感覚を調べ、痺れや筋力低下などの神経学的な所見も考慮しています。それを踏まえて症状に応じた適切な施術プランを提案しています。
当院では、電気パッドを用いた電気施術や鍼施術、骨盤の歪みを矯正する骨盤はがし施術、柔軟性や痛みに対する筋膜ストレッチなど、幅広い施術を行っています。これらの施術を通じて、痛みの軽減を目指しています。
脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?
脊柱管狭窄症は、背骨に存在する神経の通り道である「脊柱管」が狭くなる病気です。
代表的な症状は、立っている時や歩行時に臀部痛や下肢痛が表れることです。多くの場合、歩くことで疼痛が生じ、一定時間休息を取ると再び歩行が可能になる「間欠跛行(かんけつはこう)」を示すことがあります。
加齢による骨や靭帯などの変性が原因で起こるほか、すべり症や椎間板ヘルニアなどの病気に続いて発症することもあります。加齢による変化には対処が難しいですが、日ごろから運動を心がけ筋力をつけておくことや、労働や姿勢の悪さなどによる背骨への負担を軽減することが予防につながります。
脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?
放っておくと、歩行時間が減少したり排尿や排便がさらに困難になることがあります。
症状が進行すると、体勢に関わらず下半身の痺れや痛みが生じることがあります。その結果、足の筋力が低下し、痺れなどの症状が重なって歩行距離が減少することがあります。また、頻尿や逆に便秘になるなどの排便、排尿の制御が難しくなることがあります。
これらの影響で体調を崩す可能性があります。少しでも症状がある方は、ぜひ一度受診してください。
脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?
鍼、楽トレ、矯正、筋膜ストレッチをおすすめします。
【筋膜ストレッチ】
腰回りの筋肉が硬くなると腰を反らせてしまう姿勢になりがちです。ストレッチを行い、反り腰の原因となる筋肉を柔らかくする必要があります。
【楽トレ】
姿勢を維持するためには楽トレがおすすめです。姿勢を維持する筋肉を鍛えることで、脊柱管狭窄症の再発防止が期待できます。
【鍼施術】
背骨周辺の血流が悪くなることで発症することがあります。血流の悪さが原因の場合、鍼灸施術による軽減が期待できます。背中や腰の筋肉の緊張を和らげ、血行改善を促すことが可能です。
その施術を受けるとどう楽になるの?
脊柱管狭窄症に対してはマッサージ、いわゆる指圧施術が有効とされています。筋肉が硬くなり、腰が反ってしまうと骨の脊柱管が狭くなり、脊柱管狭窄症が悪化する可能性があります。そのため、反ってしまっている腰の原因となる筋肉にマッサージを行い、柔らかくすることで症状の軽減が期待されます。
また、柔軟性を高める必要があるため、筋膜のストレッチなども施術に取り入れることで症状の軽減につながります。ぜひ一度受けて、ご体験ください!
脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?
脊柱管狭窄症は神経が圧迫されて症状が出現していますので、根本的に原因を取り除く方法としては手術以外にはありません。しかし、神経が圧迫されている状態は変わらなくても痛みが自然に落ち着いてくることもあります。また、手術以外の施術法としては内服薬や神経ブロック注射など、症状をコントロールする施術法がありますが、リハビリや保存療法などでの軽減方法もございます。後屈で症状が増悪するために反り腰を改善させたり、体幹の伸展を改善するために腸腰筋やハムストリングスの短縮を緩めたり、腹圧を上げて体幹の伸展を改善することで痛みを和らげることが可能です。
施術頻度としては、症状に合わせてですが、週3〜4回のペースで通うことをおすすめします。保存療法で4割ほどの患者さんで症状が軽減すると報告されています。
基本的にはいきなり手術をするのではなく、まずは手術以外の施術法を行って症状が軽快することを目指し、それでも症状が軽減しない場合に手術を検討します。